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『バルーン・ナチュラルワイルド結婚式体験記』
石森公章・美和
 みなさん、初めまして!!
私たちはケニア・マサイマラで結婚式を挙げてきました。なぜアフリカなのか?ど−やって計画したのか?どんな結婚式だったのか? など紹介したいと思います。ゆっくりたっぷり楽しんで読んでいただけたら幸いです。

その1 なぜアフリカ?
 小さい頃から大好きだったテレビの中のアフリカの野生動物を直接この目で見たい! サバンナの風を肌で感じてみたい!! と思っていました。しかし“アフリカ”となると日数や金銭的な面でなかなか実行に移せなかったのですが“新婚旅行”なら堂々と休みはもらえる。お金も問題なし!という安易な考えから、いつの頃からか新婚旅行はアフリカへ・・・と心に決めていました。幸い現在の夫となる彼もその意見には大賛成で、そこから2人の夢はとんでもない?方向へ向かっていきました。

その2 ど−やって計画したの?
 話を練っていくうち、せっかく憧れのケニアに行くのなら、思いっきりケニアの大地に染まってサバンナのどまん中で野性動物と太陽と風に包まれて2人で愛を誓ってくる・・・なんて、キャ−すばらしい☆とひらめいてしまい即実行。しかしそんなぶっとんだ計画にのってくれる旅行会社がなく、や−っとめぐり会えたのが道祖神の藤井さんでした。初めての電話でサバンナでの式の話に大いに盛りあがりバッチリ息統合。「電話で話し合ってもしょ−がない、本気ならとにかく東京へ来なさい」
 この1言から夢が現実へ第1歩をふみだしたというわけです。そして新幹線始発へ乗り込みいざ東京へ・・・。道祖神に1日缶詰め状態で藤井さんにアドバイスをうけつつ、私たちの意見を存分に活かしてもらうよう日程を組んでもらい、その日はとんぼ帰り。その後は電話で打ち合せをして着々とスペシャルヘビ−な計画は進んでいき、私達の気持ちも大いに盛り上がったのであります。そしていざ、アフリカへ (ここからが本題、ドキドキしちゃう)

その3 どんな結婚式
 現地の添乗員、兼日本でいう仲人さん?である永松(ケニアが長いせいかかなり現地人に近い顔である・・・失礼)さんとの楽しい楽しい旅行が始まりました。民族衣裳を着て式を挙げたいという私達の要望で、事前に永松さんが探してくれていたナイロビの店で民族衣裳(なんとこれが2着で5000円弱くらいで超おとく)を購入し、2日目マサイ・マラへ・・・
 セスナを降りたとたんトピやガゼル、イボイノシシやカンムリワシ達がお迎え。宿泊先のガバナ−ズ・キャンプに着くと、テントの前の川にいきなりワニ、向こう岸にはバブ−ンが木にぶらさがってごあいさつ。
 日本では聞き慣れない鳥の美しい声。心地よく頬をくすぶる風のささやき。目を閉じると自分もこの風になってどこかへ流されてしまうんじゃないかと思うくらい。本当にすばらしい思っていた以上の大自然でした。3日目、いよいよ私達のバル−ンにのってのセレモニ−。
 「Jambo!」とスタッフが起こしに来て起床。時刻は朝4時30分。真暗の中、ランタンの光をたよりに化粧をし、民族衣裳に着がえていざ出発。車で山を越え、船で川を渡り、ようやく辺が明るくなりかけた頃、私達のバル−ンもあがりマサイ・マラ国立公園の空中散歩へ出発。朝もやが下界一面に広がり、その切れ目からかすかに見えるゾウの親子。水平線のはるか遠くから太陽の光が、まだ眠っている森や大地・動物達に命を、そしてパワ−を注いでいく。まさに朝がやってくるという感じ。太陽ってこんなに赤く、こんなにでっかいんだ〜と感動しました。「あの太陽に永遠の愛を誓いますか?」な〜んて永松さんと冗談を言いながら無事着陸。そしていよいよ結婚式。
 その日は3台のバル−ンが上がりヨ−ロッパやカナダの観光客がたくさんいる中、永松さん(このセリフを言うのにすごく緊張して前日眠れなかったらしい)が「レディ−ズ&ジェントルマン・・・」という具合に英語で「みなさん突然ですが今からここで結婚式を挙げたいと思います。ぜひ証人になって下さ〜い」ということで、事前に打ち合せ済みのバル−ンパイロットのポ−ルに牧師役を務めてもらい、誓いの言葉(何を言っているのかぜんぜん分からなかったがとりあえずYesと答えた)、リングの交換(リングのうらにはK to M in KENYA とほってあるんだョ)そしてKiss
 遠くにはゾウの群れ、どこまでも続くサバンナの草原、ぬけるような青空の下、みんなにクラッカ−とシャパンで乾杯してもらい、私達は晴れて“夫婦”となったわけです。その後、民族楽器の演奏で歌って踊って楽しいひとときをすごしました。言葉は通じなくてもHappyな気持ちに国境も人種も場所もこえて一生忘れることのできない結婚式になりました。証人になってもらった観光客の方々には署名として色紙に名前とメッセ−ジを書いてもらい、お礼に和紙で折った番いのつるとありがとうのメッセ−ジをラッピングして記念にとプレゼントしました。 この形式をなんというかって?民族式?人前式?それはやっぱり“ナチュラルワイルドセレモニ−”でしょう。
 もう1つ忘れられない想い出があります。 その日の夜、結婚式が無事、楽く、おかしく、すばらしく終われた事にかんぱ〜いと3人でディナ−を食べていた時のこと、いきなりテントの中にマサイ族がヤリを持ってたくさん現れ、私達のテ−ブルを囲み踊りだすのでびっくりぎょ〜てんしていたら、   
 Happy Wedding Kimiaki & Miwa
と書いた丸いケ−キをおいてくてたのです。胸の奥が熱くなったのを覚えています。あの時の感動、マサイの踊り、彼らの声、ケ−キの味、これらも一生忘れることができない想い出になりました。永松さんからはキリンとゾウ、日付と名前がほられたワイングラスをいただき、2月2日の結婚記念日には毎年このグラスで2人の愛を深めつつ乾杯しようと思います。
 その後、下痢で悩まされたりもしましたが、ナイバシャ湖、ナクル湖、アバ−デイアをまわりアフリカを満喫して帰国しました。
 サバンナに降り立つと心が洗われ『人間の原点ここにあり』と強く感じました。地球があってそのままの自然があり、動物もいる。そしてその中に自分もいる、ということを再認識させられました。そのようなすばらしい場所での結婚式が自慢であり、最高のものとなった事は言うまでもありません。みなさんもアフリカの水を飲みに行ってみてはどうですか?最後に、永松さん、道祖神の藤井さん、DoDoWORLDのスタッフ、ガバナーズのスタッフ、神父役のポール、そしてバルーンに乗った観光客のみなさんに心から感謝します。
アサンテ・サーナ ! 公章 & 美和